リマインダーに新機軸!実行すべき最適序列を作るナラベンダー

      2016/04/05

ナラベンダー

物忘れ対策として有効なツールの一つがリマインダーです。やるべきことを列挙していき、実行済みを消し込んでいくお馴染みのTO DO LISTです。大抵のスケジューラにはこの機能があり、iPhone等iOS組み込み機器では、名前もそのまんま「リマインダー」が用意されています。でも、そんな便利そうなものがあるのに誠に残念ながら筆者は殆ど全く使っていませんでした。

理由(言い訳)はいくつかあります。

  1. 実行すべきことを並べて書いても逆にごちゃごちゃして何から手を付けたものかわからなくなる
  2. 色々機能があるけどあんまり使わなかったり無駄に複雑
  3. 列挙して書くの自体面倒。最初は一生懸命やっても持続出来ない

「ツールに罪は無い、お前の姿勢に問題がある!」という率直なツッコミは全力で棚に置きます(直視が困難な真実から程ほどに目を背けることも生きる上では大事です)。ともあれ便利なツールも使いこなせないなら意味がありません。そういったこともあり筆者的にはリマインダーは、長らく酸っぱい葡萄のような位置づけでした。

でも、こんな筆者のお悩み部分に一挙解決できるかもしれないリマインダーがあったのです。名を「ナラベンダー」、iOSで利用できる他のリマインダーに類を見ない新機軸を取り入れた素敵なアプリです。

ナラベンダー
ありそうでなかったiOSリマインダーベースのTODO管理アプリ

一体どこが新機軸なのか?

「列挙した実行すべき事柄の最適な優先順位を作ること」その一点です。

たったそれだけ?いいえ。ここに着眼し特化して手を入れたことは、他の凡百のアプリと差別化するに余りあります。先に筆者の挫折ポイントを3つ記載しました。この全ては実は同じ課題に根差しているのです。

やるべきことを忘れないように記録して、それを潰し込んでいく。それがリマインダーの基本的機能、存在意義です。しかし、ただの列挙では実行すべきことが等価になってしまいます。どれから手を付ければいいのか分からない。そうなると一旦列挙したものを見ながら、その場その場で優先度を判断することになります。判断とは思考し負荷がかかることです。せっかくやるべきことを書き出し忘れないようにしたのに、判断にリソースを割り振って実行できない。総じてそういう課題があるから上手く機能していないのです。

逆に言えば、実行すべきこ事柄を記録する際に優先順位を、なるべく手をかけず、最適な形で作れば実行までの阻害要因はクリア出来る筈です。意外なことですがここに着目し、実際に手を入れようとしたリマインダーを筆者は寡聞にして知りませんでした。

「ありそうでなかった…」という売り文句はまさにその通りだと思います。

導入手順

抽象的な話をするより現物を見た方が早いので、先に導入方法を説明します。

  1. App Storeでナラベンダーのページを開きます
    ナラベンダーを App Store で
    「ナラベンダー」のレビューをチェック、カスタマー評価を比較、スクリーンショットを確認、詳細情報を入手。ナラベンダーをダウンロードして iPhone、iPad、iPod touch...
  2. ページ右上の「開く」をタップします。(下図は筆者がスナップショット取得を忘れてしまったので「雲」になっていますが)
    ナラベンダーページで「開く」をタップ

    ナラベンダーページで「開く」をタップ

  3. iPhone(またはiOS機器)のデスクトップ上にナラベンダーのアイコンが出来ます。このアイコンをタップして起動します。
    ナラベンダーのアイコン

    ナラベンダーのアイコン

  4. するとナラベンダーが起動し、このアプリの機能や特徴が表示されます。フリックして読み進めてください。直感的に分かるシンプルで使いやすいインターフェースとなっているので読まずとも使用出来ますが、このアプリの要点は全てここで書かれています。
    ナラベンダーへようこそ

    ナラベンダーへようこそ

  5. その中でも重要なのが、一番最後に表示される下図の内容です。ナラベンダーは単体で機能するものではなく、iOSのリマインダーに紐づけて機能するよう作られています。ですので、ここでは基本「接続を許可する」をタップし、ポップアップされたダイアログウィンドウで「OK」ボタンをタップします。
    リマインダーへの紐づけ設定

    リマインダーへの紐づけ設定

  6. すると、ナラベンダーのメインウィンドウが表示されます。更にここで通知機能を有効にするかどうかの確認ダイアログが表示されます。いずれを選択しても良いですが、筆者の場合は忘れ防止を重視するので「OK」をタップしました。この設定は後でも直せるので任意に選択してください。
    通知設定の確認

    通知設定の確認

  7. これでとりあえずナラベンダーを利用出来るようになります。まず一旦の導入は完了です。

まず何よりも肝心な実行すべき最適序列を設定しよう

ようこそ画面で紹介されたように色々と面白い操作系も持っているので一個一個取り上げたいところです。でも、それだとキリがありません(手抜きじゃありません。選択と集中です! 😳 )。ナラベンダーの肝は、何より「実行すべき最適序列を作る」機能にあります。以下この一点を抜き出して、設定を行いつつ説明していきます。

  1. 先ほどの導入直後の初期画面では、紐づけを行ったリマインダーの内容が表示されます。(もし、リマインダーを全く使っていないなら表示されません)ですので、これまでリマインダーを使っていた場合、いちいちその内容をナラベンダーに移植する必要はありません。そのままの内容に、ナラベンダーならではの実行順序を付加していくことが出来るのです。
  2. するべきことのリストから任意の項目をタップすると下図のような詳細編集画面が表示されます。ザックリいうと上部にあるのがナラベンダー固有の優先順位を決定する3要素の設定入力部分、その下はリマインダーの詳細設定そのままの情報です。
    詳細編集画面の構成

    詳細編集画面の構成

  3. 3つの優先順位指定アイコンは既定では、緊急性、重要性、時間が指定されています。緊急性と重要性は数が大きい方が優先順位が高く、時間は数が小さい方が優先度が高くなります。それぞれ1から5までの範囲で設定出来、タップを繰り返すことで数字を順繰りに変えていくことが出来ます。3要素をそれぞれ指定し終わると指標値が決まり、他の実行すべきことと指標値を比較することで優先順位が決定されます。
    指標値設定

    指標値設定

  4. 指標値を設定したら、「変更」をタップして設定内容を確定させます。
  5. これを実行すべき項目毎に指定していくことで実行すべき最適序列が決定されます。

え?なんだ…結局自分で優先度決めるのか…とご不満の向きもあるかもしれません。

でも、よく考えてください。アプリが勝手にやるべきことを文字列から何らかの通り一遍のアルゴリズムで重みづけして優先度を作ることに信頼がおけますか?きっと自分が考えて手を入れた結果の方が遥かに納得出来る筈です。決めるべきはたった3項目だけ。それぞれも評点を5つの中から選ぶだけ。拍子抜けするくらい簡単でリーズナブルです。

設定するための負荷は少なく、そのうえで納得できる優先度を設定できる。ナラベンダーはこのようにシンプルでありながら目的に合致させて勘所をしっかり押さえた仕組みになっているのです。

3項目は自分なりにカスタマイズも出来る

既定の3項目で十分な人もいれば、もう少し自分なりの尺度を決めて使いたい人もいるでしょう。実はこの項目、自分なりにカスタマイズ出来るのです。

  1. ナラベンダーのメインウィンドウの左下にある三本の縦棒のアイコンをタップします。
    左下のアイコン

    左下のアイコン

  2. すると、下図のようなメニュー画面が表示されます。色々な画面に移動できますが、今回は優先順位設定「Priority」をタップします。
    優先順位設定

    優先順位設定

  3. 先の詳細編集画面にあった指標値の計算式や、それぞれの項目設定画面が表示されます。
    指標値の算出式

    指標値の算出式

  4. 例えば、3項目の左の「緊急性」ですが、これは以下で設定されています。
    3項目の設定

    3項目の設定

  5. 見てのように項目の指標名、初期に表示されるデフォルト値、何をもって高く評価するか等が設定できます。つまり、ユーザは3つの指標について自分なりに納得できる使いたいものをなんとでも設定できるのです。ですので、お仕着せの指標では座りが悪い人でも大丈夫、好きにカスタマイズすれば良いのです。

更にナラベンダーを使い込んでみよう

御覧の通り、この「ナラベンダー」は見かけ非常にシンプルな画面構成です。

しかし、実行すべき最適序列を作るという観点で非常に突き詰めて作り込まれています。記事中ここまで一番重要な機能のみに特化して説明しました。まず何よりそこを伝えたい!と思ったからです。

ただ、その一方で説明しきれなかった長所が多々あります。設定画面や直観的なジェスチャー操作で迷わず使えるユーザインタフェース等色々とユーザの痒い所に手が届くような設計がなされています。そこはまずは、手に取って使い、このアプリの特性を実感してみてください。

細かい部分は使っていくうちに自然と気付いて活用できるようになると思います。そうこうするうちに色々と気に入る部分が見つかってくると思います。また、ここはこういうことが出来たらもっと良いのに…という点もきっと出てくるでしょう。

実は、ナラベンダーには、ゴールデンチケットという有償オプション(記事記載時点で360円)があります(メニューで右側にチラッと見えたあれです)。例えば既定では優先順位は3位までしか見えませんが、このオプションを使うともっと多くの優先順位を扱えます。また様々なオプション機能や、これから追加実装される便利機能も使えるようになります。内容が気に入って、もっと便利に使いたいと感じたなら、このオプションを導入検討するとより幸せになれるかもしれません。

  • 全リマインダーの優先順位を表示
  • 通知時刻で並び替えが可能に
  • 指標の傾斜設定が可能に
  • 新たなテーマを選択可能に

ゴールドチケット

ゴールデンチケット


終わりに

冒頭申し上げた通り、筆者はリマインダーを使いこなせないので自分には縁のないものだと諦め気味でした。実際、リッチな何でもありみたいな複雑なリマインダーは色々作られてはいるのですが、個人的には「これではない」感が強くありました。その中でナラベンダーは、車輪の再発明ではなく実行すべき最適序列を作るという一点に着目したところが他にはない光る部分として目を引きました。

それと、アプリ評の本筋では無く筆者の勝手な所感ですが命名の妙が気に入りました。最適序列に並べるという「並べんだー」、そして基本テーマである「ラベンダー」、そして「リマインダー」と掛け合わせていて、短い名前に色々な思いを感じさせます。正直な話、これでもまだ継続的にリマインダー管理を続けられるか自信を持てない筆者ですが、今の独自の色合いの方向性でこのツールが育っていくといいなと思いました。

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