贔屓の引き倒しはむしろ若者の敵だ - 適宜覚書-Fragments

贔屓の引き倒しはむしろ若者の敵だ

      2017/03/02

先週の日経BP/ITProの記事だ。序盤のニコニコ動画の話は良い。

 ネットから登場した新しいものの代表が,ニコニコ動画である。多少は知っていても,こんなものはただの遊びだとお考えかもしれない。あるいは,何か意味があるのか,とお考えかもしれない。

だが,現場の実際の作業を動画で記録し,その作業のポイントがどこなのかをコメントで強調して画面上に表示していけば,これまでなかなか伝えることが難しかった「暗黙知」を他の人間に伝えることができるようになる。これは思いつきではない。現実にニコニコ動画に類似したサービスを用いて,こういった取り組みを実施している企業があるのだ。

あなたが25歳の若手社員に勝てない理由:ITpro

確かにそういう運用可能性はあるだろう。一概にお遊びだと決めつけるより、どうすればより広くより深く役立てることが出来るか模索するのは前向きな話だ。

しかし、次の例はあまりに酷い。

日本でも,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixiなどの普及によって,ネット上で自分の情報や意見を自然に公開する人間が増えている。それだけではない。中高校生の間では「プロフ」と呼ばれるネット・サービスが流行している。こちらが驚くほどあっけらかんと自分に関する情報をネットに公開するのである。これからの世代はITを恐れていないのだ。書かなければ,情報を発信しなければ,取り残される時代がやってくる可能性はある。

あなたが25歳の若手社員に勝てない理由:ITpro

あのね。何でも公開すれば前向きだと本気で思っているのか?この人は。…というかこういう認識の人がIT系の大手のサイトで記事を書くのはマズいだろう。公開情報と非公開情報を区別して管理する能力を付け、IT(曖昧すぎる表現で嫌なんだが、これ)を道具として適材適所で使いこなす方向に誘導しないでどうするよ。

記事の趣旨は分かる。記事の末尾にある変化による前進がなければ成長できないを繰り返し述べたいだけだ。その結論には是非もない。ご高説ごもっとも。であるならば、もっと素材を選ぶべきだ。標題に書いたように、贔屓の引き倒しはむしろ若者の敵だ。こんなの真に受けたら駄目になる。

プロフ関連情報

せめてこの程度の認識というか下調べしようよ。プロなんだし…。*1

*1:若者はバレたらプロフを消して切り替えるから、危機回避能力は高いのだ…とか脱力系の返答はご勘弁。

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