M-3 ディスカッション「日本のオープンソースの未来はどっちだ!?」 - 適宜覚書-Fragments

M-3 ディスカッション「日本のオープンソースの未来はどっちだ!?」

      2017/03/05

  • 中田 真秀氏/日本学術振興会特別研究員・FreeBSD committer・OpenOffice.org個人的貢献者
  • 永安悟史氏/日本PostgreSQLユーザ会 渉外・広報担当理事・株式会社NTTデータ オープンソース開発センタ勤務
  • 羽鳥 健太郎氏/独立行政法人情報処理推進機構戦略企画部主幹・小江戸らぐ(Linux Users' Group)主宰・SLAX-ja開発者
  • 前田 青也氏/株式会社グッデイ 代表取締役社長・大阪市大大学院 非常勤講師(オープンソース論)・日本Linux協会理事・日本OSS推進フォーラム委員・アジアOSSシンポジウムプログラム委員
  • 吉岡 弘隆氏/ミラクル・リナックス株式会社取締役・日本OSS推進フォーラム ステアリングコミッティ委員・OSDL Japanアドバイザリボード・カーネル読書会主宰
  • モデレータ:宮原 徹氏/株式会社びぎねっと 代表取締役社長・早稲田大学 非常勤講師・オープンソースカンファレンス実行委員
  • 時間:14:40-16:10(かなり前後がおしていた)

恐らく凄まじい陣容の座談会。俺にとってはオープンソースの顔役がどこの誰だろうと気に介すつもりも無いが話し振りからすると相当な人達なのだろう。

さて、議題はこれまでの総括とこれからの展望。明るい話を始めるのかと思っていたがさにあらず。冒頭から圧迫面接のような雰囲気に室内は満たされた。内容が過激なので誰が誰だかを下記では明確にしない。(記録は取っているので発言と発言者の紐付けは全てあるけど…)

  • 中国・韓国等各国それぞれにスタンスは違うが、次世代の開発者を育てるための取り組みが全く違う。
  • 産業的に他国と戦えるプログラマは日本に皆無。若い世代がどんどん出てこないとシュリンクするのみ。はっきりいえば90年代に日本のソフトウェア開発は絶望的に壊滅した。
  • 日本人はコミュニケーション出来ない。コミュニケーション出来ないのに舵取りが出来る訳も無い。
  • 日本国内のコミュニティは間違いを指摘したり足を引っ張り合うだけ。気分が悪くなるので目も通していないし、見捨てている。
  • 日本では国際競争力のあるところはない。世界を牛耳ることは出来ない。日本に住む限りは経験を積めないという悲しい現実がある。その意味では日本人でもOSSには先端に入り込める可能性を持っている。
  • 中国では情報処理専門の学生が20万人/年、一方日本は2-3000人/年。この差を正しく認識し、危機感を持たないといけない。
  • 人件費が世界一高く、それに応じた価値を生み出せないエンジニアがスポイルされるのは道理。であるなら、ニッチにおいて無二の価値を作るという戦略はあり。
  • しかし、日本の現状は保守的。大企業にいると先が読めなくなる。自分の腕で稼いでいるという実感が無い人ばかりだが大丈夫か?小さいところなら自分の行ったことへの効果・価値提供を実感しやすいのだが…。
  • オープンソースは民主的か?否。現実問題コミット権は絶大。権力者とのコネクションは大事。中国・韓国はこの理屈を既に気がついているが何故かまだコミュニティのコアに入っていない。日本にアドバンテージがあるのは今から後5年程度。そこまでを放置すると、もう勝てない時期が確実に来る。
  • 日本はODA的で金は出すけど主導に立てない。決してリーダーシップを発揮出来ない民族ではないが文化の違いや本当に力があるところへの繋がりを正しく持つようにしないといけない。
  • そもそもコミュニケーションは難しい。同じ日本人同士とか変な幻想を持つのではなく、コミュニケーションは難しいという認識を持ち、いかに自分の意見を取り込ませるかを意識・実践する必要がある。自分の意見が認められないことはむしろ当たり前で、コミュニティに飛び込み自分の意見を認める人を増やす楽しみを覚えよう。
  • 大学との協調も必要。開発者の価値を正しく認知する仕組みが必要だし、大学人にしても論文に終始するのではなく、実装や社会的貢献にある程度重点を置くようにしないと社会的損失だ。
  • 口だけの人間より、実際に作る人間の言葉の方が重みがあり広く受け入れられる。学ぶつもりでクローンや派生物を作り、それを評価してもらい、改善案を実装していくPDCAが上手く回る流れに是非加わって欲しい。
  • オープンソースソフトウェアは一定の認知を得たが次の一手を考える上で若い人が飛び込んでくれることを望む。逆境的な厳しい現状を話したが、今飛び込めばアホでも成長出来、高い位置に上がれる。怖気づけばアホはアホのまま。こうやって明確なアドバイスをしなくてもこういう話をチャンスと受け取って欲しい。

話が筋だってはいないのであっちに飛びこっちに飛びで聞く側としても解釈に困るが強い危機感と手探りの現状が伝わる。上手く纏めたほかのところが無いかと探してみたところ以下がヒットした。

    • 日本人の開発力は情けないし、今後も期待せん方がよい。
    • コミュニケーションってやっぱ大事。
    • 大学をどうにかしないとな。
    • ニッチ市場に活路を見いだそう。
    • 大企業に勤めている人たちを活かそう。

    なんだか聞いていて暗くなってきた。前で発言している人は結構エライ人かと思うのだが、そんな人たちが「現在も未来も日本はダメポ」って言われても。未来をどうにかするためにどうすりゃえぇの?って言う場じゃなかったっけ?何だが愚痴大会って感じ。

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