建売屋の常識の異常性 - 適宜覚書-Fragments

建売屋の常識の異常性

      2017/03/02

ムカつきが抑えられない。何だ、そりゃ。

経緯を説明しよう。

  1. 5/21(土):仲介業者(不動産屋)が物件紹介。セオリー通り悪いところから見せ始め、最後辺りに決め球を持ってくる。結構気に入った。義父母にも見せたいので明日その物件をまた見たいと伝えた。
  2. 5/22(日):義父母と共に見に行く。義父母も素人だが、見た限り良い場所だとの感想。仲介業者(不動産屋)は「良い物件で値下がりしたばかり。他のお客さんが入る可能性が高い。お気に入りなら契約を3,4日以内に済ませたい。ついては購入依頼書を書いて欲しい」との要求。性急過ぎる、物件の正常性を第三者確認したいと思い伝えると「この物件は東証一部上場の売主で大丈夫。そういうことを言うなら建売じゃなく注文住宅にしたらどうか?とにかくこんないい物件がまた見つかる保障は無いし、目が肥えると次探すのが大変」と言う。仕方なく購入依頼書を記入する。契約は、5/26(木)とのこと。
  3. 5/23(月):この週は教育で会社には行けない。仕方が無いので電話で庶務担当に社内融資制度の関連連絡を依頼。庶務担当の話では、契約前に社内融資を取り付けないと制度を使えないかも…とのこと。
  4. 5/24(火):仲介業者(不動産屋)に社内融資制度の関係もあるため6/2(木)まで契約を延ばして欲しいと伝える。「売れてしまうかもしれない。当方では抑えられませんよ。」と言う。物件を押さえるリスクが売主・仲介に発生するのは分かるので「それはしょうがない。縁と思って諦める」と伝えた。
  5. 5/26(木):第三者機関の査定サービスと連絡。物件の瑕疵有無、程度の調査依頼。仲介業者(不動産屋)には知人の建築士に同行してもらい物件を再度見たい旨伝える。県庁経由で仲介業者(不動産屋)の宅建免許取得状況を確認及び加盟社団法人への参加状況を確認。問題なしだが、初回登録は2004/11であった。つまり、会社として駆け出しであり実績は無い。一方、売主はCMも多く流している。但し、ここ一年の株価推移は非常に右下がりで悪化気味。
  6. 5/26(金):第三者機関と打ち合わせ。契約前に必要書類を売主、仲介業者(不動産屋)より受け取るべきであるとのこと。本来まともな業者なら買い主が言わずとも渡すと言う話。別途物件最寄法務局から登記簿謄本の写しを入手。2004/11より売り出しで確かに売主物件である。但し、抵当が9000万弱入っている。恐らく物件を含むその周辺の同時売り出しの案件を含むと推測され、早急に残物件を売り抜きたいという背景が分かる。
  7. 5/29(日):必要書類全て入手。
  8. 5/30(月):社内融資制度を扱う関連会社営業と折衝。5/29入手書類で後は契約後進めることとなる。
  9. 5/31(火):第三者機関の査定。致命的欠陥は見当たらない。床下は見られたが、天井の梁は進入出来ず断念。細かい指摘事項のみ。
  10. 6/1(水):売主都合にて6/2不可なので他の日を決めて欲しいと仲介業者(不動産屋)から連絡あり。また、売主都合で最寄の仲介業者(不動産屋)事務所ではなく遠くの売主本社で契約をすることになり、時間も早くて19時以降しか出来ないとのこと。仕方ないので関係者に連絡の上6/4(土)の夜を指定。
  11. 6/2(木):先日の「知り合いの建築士」(第三者機関)の指摘事項があるなら契約事前に対応可否を確認したいと売主から連絡があったと仲介業者(不動産屋)事務所が連絡してきたので、取り急ぎ指摘事項、箇所を纏め送付。
  12. 6/3(金):対応可否に実際に施工した監督と現場検証をするので6/4では無理との連絡あり、翌週に契約期日を変更することを許諾した。
  13. 6/5(日):別途買い付けを希望する客が現れたらしい。仲介業者(不動産屋)曰く「買主はその客を優先したい。最初に5/26契約を延期したことと、注文の多い客ということでですね」とのこと。「縁が無かったですね」と返答し破談。

非常に勉強になった。確かに建売というのは注文物件と違い、売主にリスクがある分安く月並みな家を大量に供給出来る。しかし、買う方としてみれば、そのリスクは理解出来ても買うまでにはそれなりの考察期間を必要とする。安い物件とは言え、融資を受けるということは長年に渡り債務者になるということだ。債務を負ってもそこそこ満足が出来る環境が手に入るなら…と思い踏ん切りを付ける訳だが、今回の売主や仲介業者(不動産屋)はそれを無視していた。「家の確かさは我々が保障している。何でそれを疑うの?建売買うならそれなりなのは分かっていて当然で、物見たらすぐポンポンッとハンコ押さなきゃ駄目でしょ。」という態度だ。

それにしてもここまで客を軽く扱うのを見たのは初めてだ。実際問題、家が欲しくて急いでいる人なら今回の物件でポンポンッとハンコを押しても多分それなりに幸せになれる。しかし、As Isで買うようなものだろうか?

例えば、パッケージソフトとフルスクラッチのシステムを比較すれば、そりゃパッケージソフトの方が柔軟で無いことだってよくある。当たり前だ。値段が違う。でも、それは事前の案件要求段階で消化出来る話で、必要に応じ選択すべきであり売る方も買う方もそこには可能な限り時間を投入すべきだ。少なくとも、展示会やデモを見て「さあ、即発注しろ」とはならない。不動産は工業製品のように同じものを提供できない上、上物(建物)の劣化や土地の債務償却を考えると急ぐ事情は分かる。分かるが、それだからと言って客の時間を奪うというのが商習慣として根付いているのだとすると、これはあんまりだと思う。

今回第三者機関から指摘された事項はいずれも直して然るべき箇所であり、費用的にも大してかかるものではなかった。実際に指摘されると誰もが「確かにそりゃ直さないとね」と思う場所だが、そこはやはりプロの目だ。先に5/21や22に二回も俺、妻、義父母という四人の目はそのどの箇所も気付かなかった。ほぼ間違いなく今回購入を決めた後発の人はそんなことは知らずに急がされて決めている。契約後に修正箇所を指摘する内覧会もあるが、恐らくあまり気付かない。

納得する理由なら客を選ぶ商売をするのは腹立たしいが仕方ない。しかし、今回の件は納得には程遠い。建売の売主にとって良い客は分別なく物件に飢えていて即座にハンコを押して文句を言わない客であり、それに当てはまらない真剣に家を探す客は来るな…ということだ。

こちらから願い下げで、物件だけではなく今回の売主や仲介業者(不動産屋)とは縁を切った。勿論、電話では当たり障り無くしておいたけれど…。

本内容の清書版

はてな異本は下書きを旨とします。本件の清書及び追記は、http://dac.lolipop.jp/blog/archives/000318.htmlに行います。

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